タクシードライバーの年収と、年収を決める4つのポイント

タクシードライバーの年収と、年収を決める4つのポイント

東京都内のタクシー運転手の年収を知りたくてネットで調べたけど、色々な意見があって実際の年収が分からなくなってはいませんか?

確かに、ネットで知らべている

「タクシーは全然稼げなくて、年収も低い」

という意見もあれば、

「タクシーは凄く効率の良い仕事で、年収もそこら辺のサラリーマンより高い」

という意見もあると思います。

 

実はこれ、どちらも正しいのです。

タクシー運転手の給与は、歩合の要素が年収の大きなウエイトを締めるので稼げる人は稼げるし、稼げない人は稼げないのです。

なので、簡潔に年収を言うと、「その人による」というのが一番の答えになるのですが、

この記事では平均年収を始め、どういった所で年収に差が出て来てしまうのか?などの疑問に迫って行きたいと思います。

東京都内のタクシードライバーの平均年収は400万。

東京都内のタクシードライバーの平均年収は約400万です。

しかし、大手四社などの平均年収は450万近くあるので、大手以外の平均年収はもう少し安いのではないでしょうか。

また、平均年収と言っても、タクシードライバーは完全歩合制を採用しているため稼げる人と稼げない人の差が大きいように感じます。

しかし、

走った距離と売り上げというのは基本的に比例する関係にあります。

なので、稼げてない方というのは基本的にあまり真剣に仕事に取り組んでない様に感じるのが業界内にいる私の考えです。

東京都内のタクシー運転手の年収の天井は800万?

タクシーは完全歩合制なので、売り上げをあげれば上げるほど給与は増えて行きます。

しかし、国の監査や決まりなどによって月間で走行できるキロ数や作業時間などが定められているため、その制限の中で効率よく上手く売り上げを出さなくてはなりません。

その制限などを考えると、精一杯効率的に作業をして800万ほどが天井になってくると思います。

といっても年収で800万も貰えるタクシードライバーは極少数ですが…

やる気のある方の大体の年収は550万から600万ぐらいが多い様に感じます。

やる気の無い方々は…残念ながらその半分も貰っていない方もいます。

タクシーの年収に対して重要な役割を締める4つのポイント。

天井が800万であるにも関わらず、平均年収は400万。

この差こそ、タクシー運転手が稼げる仕事なのか?稼げない仕事なのか?

という意見について様々な意見が飛び交う大きな原因の1つですが

何故このような事が起こってしまうのか?

歩合制というのが一番大きな要素である事には間違いありません。

しかし、その他にもタクシー業界特有の事情が絡んでいるのではないかと私は考えています。

年収に差が出てしまうポイントを考えてみたので、参考にしてみてください。

ポイント1 年齢

ご存知の通り、タクシ運転手には年配の方が多いです。

平均年齢は55歳ぐらいらしいですね…

これって他の業界には無い異常な数字です。

となると、他の業界と比べた時に以下の様な違いが出てきます。

それは、

年金をもらいながら仕事をしている方が多くなるという事

稼がなくても生活していければ良いという方々が多く存在するという事

この様にあまり稼がなくて良いという方が多いのも事実ですので、タクシードライバーという仕事自体が稼げないのでは無くて、タクシーで稼ごうと思っている人が少ないという事が言えると思います。

 

現に、稼ごうと思って働いている40歳以下の運転手の年収と、

現状を楽にキープできるからと思っている60歳以上の運転手の年収には非常に大きな差があります。

平均年収に比べて差が激しい原因の1つには、「稼ぐ意欲に差がある」事を覚えておいて下さい。

 

因みに、私が所属する会社の40歳以下の平均年収は500万前半程で、

私のタクシーでの年収は600万です。真面目に仕事さえやれば贅沢が出来るとは行かなくても普通に暮らすには十分な給与を貰える事がわかります。

年収に差ができるのは稼ぐのも稼がないのも自由なタクシーならではの理由だと言う事ですね。

つまり、

タクシー業界というのは年功序列の企業と違い、

若い人間の方が平均年収が高いという不思議な業界だという事が言えます。

ポイント2 所属会社

年収を見る上で欠かせないのが、所属している会社という要素も無視できない要因の1つです。

タクシー業界…と一言で言っても東京都内には様々な会社があり、

中小企業から大手企業とそれぞれのメリットやデメリットもあります。

 

年収という面で見れば、中小よりも大手の方がより稼ぐことが出来ると思います。

稼ぐことができるというよりも「大手の方が稼ぎやすい」と言った方が良いと思います。

 

大手の方が街の中にはファンが多くいるため、大手のタクシーにしか乗らないというお客様も多く存在しており、

大手は沢山の「法人」と契約をしているので、法人のお客様も多く使いますので稼ぎやすくなります。

法人のお客様は「タクシーチケット」というものを持っていて、チケットに金額を記入するだけで支払いが完了するといった便利な物を持っていますので、

チケットを使うお客様は遠方まで行くことが多く、売上も大きく変わってきます。

 

僕は中小でも大手でも働いたことがあるのでわかるのですが、売上や歩率などの要素から見るに平均年収は50~100万程変わってくるので、

大手の方が年収は高い傾向にあると言えます。

 

その反面、大手は些細な事で苦情が入ったりとシビアな目で見られている事も多く、「自由度」という意味合いでは中小企業の方が優っています。

会社による特色や、選ばない方が良い会社などについてはここで伝えることではないので、

気になるのであれば>>>転職に失敗しないための記事を参考にされると良いと思います。

ポイント3 勤務体系

勤務体系によっても年収はだいぶ差が出てきます。

タクシー運転手には日勤、夜勤、恪勤という3つの勤務体系があります。

それぞれの特徴と年収について見て行きましょう。

日勤の年収について

その名の通り、昼間に仕事をする勤務体系になります。

こちらは、昼間働くという負担の少ない勤務体系ですが、

 

電車が動いている時間帯であること

深夜の割増が無いこと(東京都内は夜の10時移行は2割増しの料金)

 

などから、回数や単価も恪勤や夜勤と比べて落ちる為、年収でみれば一番低い勤務体系になると思います。それでも、考えてやれば月収で40~45万は貰えるようになる為、年収500万ぐらいなら貰える事が可能な勤務体系です。

ですが、昼間をやる方は基本的に稼ぐという意欲が低い方が集まる為、平均年収も低いのが特徴です。

夜勤の年収について

こちらもその名の通り、夕方から深夜にかけて働く勤務体系です。

夜勤のメリットは何と言っても稼げる事です。

 

勤務時間の殆どが2割増し料金

他の交通機関が停止する為に客数も多くなる

 

こういった理由により回数と単価が上がりますので、

仕事が出来る人であれば一回の勤務で売上で5万円ぐらい稼ぎ、一日当たりの給料は3万円程貰える日も珍しくは無いです。

(歩率は約60%なので売上5万×0.6=給与3万円)

こういった事を日頃から出来るようになると年収800万円程稼げるようになりますが、これは諸刃の剣の様なものです。

夜に働くので負担は相当なものであり、いつか体を壊す勤務体系なのでどうしてもお金が必要だという時にのみ行うのをオススメします。

恪勤について年収について

タクシー運転手として一番メジャーな勤務体系であり、東京都内の約8割程がこの恪勤を選んで仕事をしていると思います。

 

恪勤の最大の特徴は、

「一日仕事をして、一日休む」というスタイルです。

消防士や警察と似ているかもしれませんね。

 

昼間も夜も営業が出来る為、売上が安定します。

そして、月の出勤回数は11~13回なので、自分の体と相談をして勤務をする事が出来ます。

身体が慣れればこれほど楽に感じる勤務体系は無く、残りの17~20日間は全てお休みになるので時間も相当出来ます。

気になる年収の部分ですが、出来る人は600万ぐらいであれば普通に狙えるので、タクシードライバーを効率よくやる為には一番バランスの取れた体系なのかもしれませんね。

 

以上です。

会社によって、時間帯などの細かい指定はあるものの勤務体系と年収の関係性はこんな感じになります。貴方が欲しい年収や健康状態と照らし合わせ、どのスタイルが一番自分にあっているのかを考える事が大事だと思います。

ポイント4 稼ぎ方

年齢、所属会社、勤務体系…

3つのポイントに触れてきましたが、なんだかんだ結局はここが一番重要です。

 

夜勤にしようと、大手に入ろうと、年齢が若かろうと、

「稼ぎ方をわかって無ければ年収は低い」

これは当たり前な事です。

 

タクシーで売上を出すには複雑な事は必要ありません。

しっかりと考えて、真面目に仕事をすれば、ある程度の年収を取る事は出来ます。

真面目に仕事をすれば、タクシーは意外と稼げるものです。

 

東京のタクシー運転手で年収300万円の行かない人なんてのは、タクシー以外の職種ならクビが飛んでいますよ。

タクシーで稼げる人と稼げない人の違いについては、『タクシーで稼げる人と稼げない人の違い』に書いてあります。

 

まとめ。

東京都内でタクシー運転手になった場合、年収600万ぐらいであれば稼ぐことが出来ます。

しかし、付きっきりでサポートしてくれる上司がいるわけでも無いので、自分自身の管理をしっかりと行える人でないと年収600万はきついと思います。

その変わり、一人でもサボる事なくしっかりと仕事を出来る人であれば年収600万ぐらいは貰える事が出来る仕事でもありますので、タクシーをやりたいのであれば監視が無くても頑張れる人間なのかを考えてから就職する事をおすすめします。

次は、稼げるタクシー運転手はどのようにして稼いでいるのか?その考え方について書いて行きます。

 NEXTページ「東京都内のタクシードライバーが最短で月収50万を目指すための2つの基本」

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